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多発性骨壊死とは?

 ステロイド性やアルコール性の特発性大腿骨頭壊死症では、股関節でなく膝関節・肩関節・足関節・肘関節・手根骨など種々の骨壊死を合併する場合がある。とくにステロイド性特発性大腿骨頭壊死症では、股関節以外の骨壊死の発生頻度が高いと考えられている。2箇所以上の異なる解剖学的部位に骨壊死を認める場合、多発性骨壊死(multiple osteonecrosis)と呼ぶ。多発性骨壊死症例では、股関節に対する手術的治療後に股関節や足関節の症状が顕著となり、歩行状態の改善が得られなかったり、肩関節や膝関節の症状で松葉杖や杖の使用が困難で、歩行訓練がすすめられない場合がある。

■関連因子と部位、両側性との関係

部位  ステロイド性 アルコール性
症例数 両側性 症例数 両側性
股関節 151 126(83%) 38 25(69%)
膝関節 83 61(73%) 13 7(54%)
肩関節 23 12(52%) 4 3(75%)
足関節 14 9(64%) 1 1(100%)


■関連因子と部位との関係
部位 ステロイド性(92) アルコール性(15) 合計(107)
股関節+ 膝関節+ 肩関節+ 足関節 6 1 7
股関節+ 膝関節+ 肩関節 12 0 12
股関節+ 膝関節+ 足関節 4 0 4
股関節+ 肩関節+ 足関節 1 0 1
股関節+ 膝関節 63 11 74
股関節+ 肩関節 6 3 9

(文、表ともに骨壊死-別冊整形外科48:151-154,特発性大腿骨頭壊死における多発性骨壊死坂井孝司他著,2005 より抜粋)

上腕骨頭壊死とは?

 大腿骨頭壊死と同じく、上腕骨(肩の骨)の骨頭が壊死するという病気のこと。特発性、ステロイド性の大腿骨頭壊死になったとしても、肩関節まで壊死する人はなかなかいない。股関節→膝関節→肩関節の順で壊死しやすいが、まれに膝関節から、肩関節から壊死する人もいる。
 治療は股関節の時と同じく、主に人工関節や人工骨頭を入れるというものと、骨切りするものに大きく分かれる。ただ肩の場合は骨切りは股関節ほど主流でなく、人工にしてしまう場合が多い。
骨切りでは三角筋弁付骨移殖術や肩甲骨移植術などがある。


わたしの多発性骨壊死記録

H21.10 肩が痛いと思い始める。が、この時資格試験の勉強で毎日8時間くらい机に向かって勉強をしていたり、コンピューターのしすぎで痛いのかも?と思うようになる。

H21.12 最初は肩だけだったのが、あご〜手の先まで痛くなる。箸を持つのもしんどくなる。乳がんかも、と思い始める。

H22.1 いつもの股関節の先生に訴えると「松葉杖だから痛いんじゃない?」とのことでロフスト杖を買う。それでも痛みおさまらず。

H22.1 その後も痛いので別の病院に行き、MRIとXPを撮る
  上腕骨頭壊死→発覚

IONでやっと杖無し歩行にもなれてきたと思ったら新たな壊死が・・・。ショックはショックなのですが、大腿骨頭壊死のときほどのショックではありませんでした。今後痛みが増せば、肩も手術するかもしれないとのことですが、しばらくは保存療法でいこうと思います。


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